![]() カンナビノイド受容体結合化合物およびオピオイドを含む組合せ
专利摘要:
本発明は、活性成分として少なくとも1種類のカンナビノイド受容体結合化合物、特にカンナビノイド受容体結合ナフタレン誘導体、および少なくとも1種類のオピオイドを含む、様々な起源または原因による疼痛の処置または寛解に適している新規な組合せ、それらの調製、薬剤としてのそれらの使用およびそれらを含む薬剤に関する。 公开号:JP2011513278A 申请号:JP2010548108 申请日:2009-02-26 公开日:2011-04-28 发明作者:トーマス・ジョージ・エバンズ;ドナルド・ジョーンズ 申请人:ノバルティス アーゲー; IPC主号:A61K45-06
专利说明:
[0001] 本発明は、少なくとも2種類の異なる有機化合物を含む組合せ、それらの調製、それらの薬剤としての使用、およびそれらを含む薬剤に関する。] 課題を解決するための手段 [0002] 詳しくは、本発明は、活性成分として、少なくとも1種類のカンナビノイド受容体結合化合物(特に、カンナビノイド受容体結合ナフタレン誘導体)および少なくとも1種類のオピオイドを含む、様々な起源または原因による疼痛の治療に適している新規な組合せに関する。] [0003] カンナビノイド受容体結合ナフタレン誘導体は、例えばWO2002/42248(その内容は出典明示により本明細書の一部を構成する)に記載されている化合物群である。] [0004] 好ましいカンナビノイド受容体結合ナフタレン誘導体は、遊離形態または医薬上許容される塩形態の、式: [式中、 Xは、−S−、−S(=O)−、−S(=O)2−、−S(=O)2N(H)−、−P(=O)(OCH3)−、−P(=O)(OH)−、−N(H)−、−N(CH3)−、−N(H)C(=O)N(H)−、−C(=O)−、−C(=O)O−、−N(H)C(=O)−、−CH(OH)−、−CH=N−、−CH=CH−、−CH2N(H)−または−C(=NH)−であり; R1は、アリールまたはヘテロアリールであり; R2は、水素、OR4またはN(R5)R6であり; R4は、C1〜C8アルキルまたはC2〜C8アルケニルであり; R5およびR6は、独立して、水素、C1〜C8アルキルまたはC(=O)C1〜C8アルキルであり; R3は、水素、シアノ、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、C(=O)R7、OR8またはN(R9)R10であり; R7は、OH、C1〜C4アルコキシ、NH2、N(H)CH2C(=O)OHまたはアリールであり; R8は、水素、C1〜C8アルキル、C(=O)C1〜C4アルキルまたはC(=O)−アリールであり; R9およびR10は、独立して、水素、C1〜C8アルキルまたはC2〜C4アルケニルである; ただし、Xが−C(=O)−であり、R2およびR3が水素であるか、またはR2がHであり、R3が4−メトキシである場合、R1は、1−ナフチルでも4−メトキシ−1−ナフチルでもない] で示される化合物である。] [0005] アリールまたはヘテロアリールは、環炭素原子の1個以上を、互いに独立して、酸素、窒素および硫黄からなる群から選択される環ヘテロ原子と置き換えることができる、5員環もしくは6員環、または2つの6員環からなるかまたは1つの5員環と1つの6員環とからなる二環式系を含むと解されるべきである。例としては、C6〜C10アリール、C5〜C10ヘテロアリール、および5員または6員の脂肪族環またはヘテロ脂肪族環と縮合したC6アリールが挙げられ、例えば、ナフチル、1,2,3,4−テトラヒドロナフチル、フェニル、インドリル、キノリル、イソキノリル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリル、ベンゾチアゾリル、イミダゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、ベンゾトリアゾリル、インダニル、オキサジアゾリル、ピラゾリル、トリアゾリルまたはテトラゾリルが挙げられる。] [0006] ヘテロシクロアルキルの例としては、ピペリジル、ピペラジニルおよびモルホリニルが挙げられる。] [0007] 上記で定義した化合物は、OH;ニトロ;ハロゲン;シアノ;C(=O)OH;C(=O)NH2;C(=O)N(H)N(H)C(=O)CH3;C(NH2)=NOH;C1〜C4アルキル;S−C1〜C4アルキル;C1〜C8アルコキシ;C6〜C10アリール、例えば、フェニル;C5〜C10−ヘテロアリール、例えば、オキサジアゾリル;N−ヘテロシクロアルキル、例えば、モルホリニルまたはピペリジル;C(=O)O−C1〜C4アルキル;またはN(R11)R12(ここで、R11およびR12は、独立して、水素、C1〜C4アルキル、C(=O)N(H)O−C1〜C4アルキル、C(=O)C1〜C4アルキルまたはS(=O)2−C1〜C4アルキルである)から選択される置換基、例えば、1個以上の置換基を有することができ、これらの置換基は、さらに、OH;ニトロ;NH2;C1〜C4アルキル;C1〜C4アルコキシ;OHによって置換されているC1〜C4アルコキシ;C3〜C6シクロアルキル;N−(C1〜C4アルキル)2;フェニル;またはモルホリニルから選択される置換基によって置換されていてもよい。] [0008] 本発明に従って特に好ましいカンナビノイド受容体結合ナフタレン誘導体は、WO2002/42248に記載されているナフタレン−1−イル−(4−ペンチルオキシナフタレン−1−イル)−メタノン、すなわち、式: で示される化合物である。] [0009] カンナビノイド受容体結合ナフタレン誘導体は、WO2002/42248の記載に従って調製され得る。] [0010] 本明細書で用いる場合、「オピオイド」なる用語は、モルヒネ様作用を有する天然および合成の全ての物質をいう。本発明に適しているオピオイドは、特に、アルフェンタニル、アリルプロジン、アルファプロジン、アニレリジン、ベンジルモルヒネ、ベンジトラミド、ブプレノルフィン、ブトルファノール、クロニタゼン、コデイン、シクロルファン、デソモルヒネ、デキストロモラミド、デゾシン、ジアンプロミド、ジヒドロコデイン、ジヒドロモルヒネ、エプタゾシン、エチルモルヒネ、フェンタニル、ヒドロコドン、ヒドロモルホン、ヒドロキシペチジン、レボフェナシルモルファン、レボルファノール、ロフェンタニル、メサドン、メチルモルヒネ、モルヒネ、ニコモルヒネ、ノルメサドン、ノルモルヒネ、アヘン、オキシコドン、オキシモルフォン、フォルコジン、プロファドールおよびスフェンタニルからなる群から選択される。] [0011] 本発明に従って特に好ましいオピオイドは、メサドンである。] [0012] 例えば、アルフェンタニルは、例えばRapifenTMのような商標のもとに市販されているような形態で用いることができ;アリルプロジンは、例えばAlperidineTMのような商標もとに市販されているような形態で用いることができ;アニレリジンは、例えばLeritineTMのような商標のもとに市販されているような形態で用いることができ;ベンジルモルヒネは、例えばPeronineTMのような商標のもとに市販されているような形態で用いることができ;ベンジトラミドは、例えばBurgodinTMのような商標のもとに市販されているような形態で用いることができ;ブプレノルフィンは、例えばBuprenexTMのような商標のもとに市販されているような形態で用いることができ;ブトルファノールは、例えばTorateTMのような商標のもとに市販されているような形態で用いることができ;デキストロモラミドは、例えばPalfiumTMのような商標のもとに市販されているような形態で用いることができ;デゾシンは、例えばDalganTMのような商標のもとに市販されているような形態で用いることができ;ジヒドロコデインは、例えばNovicodinTMのような商標のもとに市販されているような形態で用いることができ;ジヒドロモルヒネは、例えばParamorphanTMのような商標のもとに市販されているような形態で用いることができ;エプタゾシンは、例えばSedapainTMのような商標のもとに市販されているような形態で用いることができ;エチルモルヒネは、例えばDioninTMのような商標のもとに市販されているような形態で用いることができ;フェンタニルは、例えばFentanestTMまたはLeptanalTMのような商標のもとに市販されているような形態で用いることができ;ヒドロコドンは、例えばBekadidTMまたはCalmodidTMのような商標のもとに市販されているような形態で用いることができ;ヒドロモルホンは、例えばNovolaudonTMのような商標のもとに市販されているような形態で用いることができ;ヒドロキシペチジンは、例えばBemidoneTMのような商標のもとに市販されているような形態で用いることができ;レボルファノールは、例えばDromoranTMのような商標のもとに市販されているような形態で用いることができ;メサドンは、例えばDolophineTMまたはMethadoseTMのような商標のもとに市販されているような形態で用いることができ;ノルメサドンは、例えばTicardaTMのような商標のもとに市販されているような形態で用いることができ;オキシコドンは、例えばDihydroneTMのような商標のもとに市販されているような形態で用いることができ;オキシモルフォンは、例えばNumorphanTMのような商標のもとに市販されているような形態で用いることができる。] [0013] 一般名称または商標名で同定される活性成分の構造は、標準的な一覧、例えば、「The Merck Index」の最新版、またはデータベース、例えば、Patents International(例えば、IMS World Publications)から得ることができる。その対応する内容は、出典明示により本明細書の一部を構成する。当業者であれば、これらの参考文献に基づいて活性成分を十分に同定することができる。] [0014] 特に、カンナビノイド(CB)受容体結合ナフタレン誘導体は、ヒトCB1受容体においてCB受容体結合活性を示す。CB受容体相互作用は、例えば実施例1に記載の試験方法に従って立証されるように、例えばpEAK細胞中にて発現されるヒトCB受容体から[3H]CP55940を移動させる能力によって立証され得る。] [0015] WO02/42248に記載されるように、CB受容体は、疼痛を処置するかまたは寛解させるための新しい薬剤の開発のための好適な標的である。したがって、CB受容体活性のモジュレーター(特に、アゴニスト)は、疼痛を処置するかまたは寛解させるために用いることができる。] [0016] 内因性オピオイド系は、中枢神経系における主な抑制系であり、疼痛の調節において中心的な役割を果たす。オピオイド受容体(μ、κおよびδ)の活性化は、実験モデルおよび臨床において鎮痛および抗痛覚過敏をもたらす。したがって、オピオイドは、疼痛を処置するかまたは寛解させるために用いることができる。オピオイドの使用は、鎮痛作用による注意力および集中力の低下、薬物摂取後の便秘および呼吸抑制、ならびに薬物乱用および薬物依存のリスクのような多くの副作用および不利益の影響を受ける。] [0017] 鎮痛活性は、例えば実施例2に記載されるような標準的な試験方法に従って確認され得る。] [0018] 驚くべきことに、カンナビノイド受容体結合ナフタレン誘導体およびオピオイドを含む組合せが疼痛の処置または寛解に有利であることが見出された。] [0019] したがって、本発明は、それぞれが遊離形態または医薬上許容される塩の形態で存在する第1活性成分としての少なくとも1種類のカンナビノイド受容体結合化合物(特に、カンナビノイド受容体結合ナフタレン誘導体)および第2活性成分としての少なくとも1種類のオピオイドを含み、少なくとも1種類の医薬上許容される担体を含んでいてもよい、同時使用、個別使用または逐次使用のための組合せ製剤または医薬組成物のような組合せに関する。] [0020] 活性成分についての言及がその医薬上許容される塩を含むことを意味することは理解されるであろう。活性成分が、例えば、少なくとも1つの塩基性中心を有する場合、それは酸付加塩を形成することができる。少なくとも1つの酸性基を有する活性成分は、塩基との塩を形成することができる。] [0021] 遊離形態または医薬上許容される塩形態の活性成分は、水和物の形態であってもよく、および/または、他の溶媒、例えば、固体形態の化合物の結晶化に用いられる溶媒を含んでいてもよい。] [0022] 本明細書で用いる場合、「疼痛」および「様々な起源または原因による疼痛」なる用語の意味としては、炎症性疼痛、痛覚過敏および特に慢性疼痛が挙げられるが、これらに限定されるものではなく、特に、外傷の結果生じる疼痛、例えば、火傷、捻挫または骨折などに付随する疼痛、外科的処置の後に起こる疼痛、例えば、術後疼痛、化学療法誘発性疼痛、ならびに多種多様な起源による炎症性疼痛、例えば、骨痛および関節痛(例えば、変形性関節症、関節リウマチまたはリウマチ性疾患)、筋筋膜痛(例えば、筋肉損傷または線維筋痛症)、腰痛、慢性炎症性疼痛、神経因性疼痛、例えば、慢性神経因性疼痛(例えば、糖尿病性ニューロパチー、ヘルペス後神経痛または幻肢痛)、手術期痛(例えば、一般的な手術または婦人科手術に付随する)、HIV関連疼痛[例えば、HIV関連神経因性疼痛、HIV関連ニューロパチー、有痛性HIV関連ニューロパチー、HIV関連有痛性末梢ニューロパチー、HIV関連遠位感覚多発性ニューロパチー(DSP)または抗レトロウイルス中毒性ニューロパチー(ATN)]、または狭心症、月経もしくは癌に付随する疼痛を意味する。] [0023] 好ましくは、「疼痛」および「様々な起源または原因による疼痛」なる用語は、HIV関連疼痛、例えば、HIV関連神経因性疼痛、HIV関連ニューロパチー、有痛性HIV関連ニューロパチー、HIV関連有痛性末梢ニューロパチー、HIV関連遠位感覚多発性ニューロパチー(DSP)または抗レトロウイルス中毒性ニューロパチー(ATN)を意味する。] [0024] 好ましくは、「疼痛」および「様々な起源または原因による疼痛」なる用語は、HIV関連疼痛、例えば、有痛性HIV関連ニューロパチーまたはHIV関連遠位感覚多発性ニューロパチー(DSP)を意味する。] [0025] 好ましくは、「疼痛」および「様々な起源または原因による疼痛」なる用語は、有痛性HIV関連ニューロパチー(HIV関連遠位感覚多発性ニューロパチー[DSP]および抗レトロウイルス中毒性ニューロパチー[ATN]を包含する)を意味する。] [0026] 本明細書で用いる場合、「処置」、「処置する」および「処置すること」なる用語の意味としては、対応する予防活性を包含する。] [0027] 本明細書で用いられる場合、「組合せ製剤」なる用語は、特に、上記で定義した第1活性成分および第2活性成分が、個別形態で、または区別された量の活性成分を含む異なる固定組合せの使用によって、独立して投与され得るという意味で「キット・オブ・パーツ」を定義する。組合せ製剤で投与される活性成分2の量に対する活性成分1の量の割合は、例えば処置しようとする患者亜集団の要求または一人の患者の要求(要求は患者の年齢、性別、体重などにより異なり得る)に対処するために、様々な値をとり得る。キット・オブ・パーツのパーツは、同時にまたは時間をずらして、例えば、キット・オブ・パーツのいずれのパーツについても等しい時間間隔または異なる時間間隔をもって別々の時点で、投与され得る。好ましくは、投与計画は、パーツを組み合わせて使用した場合の疾患に対する効果が、いずれか1種類の活性成分の使用によって得られる効果よりも大きくなるように選択される。好ましくは、少なくとも1つの有益な効果、例えば、第1活性成分の効果および/または第2活性成分の効果の増大、特に、相乗作用、例えば、相加効果よりも大きい効果、さらなる有利な効果、副作用の減少または低下、または、第1活性成分および第2活性成分の1つまたは両方の非有効投与量での複合治療効果がある。] [0028] それぞれ遊離形態または医薬上許容される塩の形態で存在する少なくとも1種類のカンナビノイド受容体結合ナフタレン誘導体および少なくとも1種類のオピオイドを含む組合せを、以下、「本発明の組合せ」と称する。] [0029] 好ましくは、本発明の組合せは、式I(特に、式A)で示されるカンナビノイド受容体結合ナフタレン誘導体、およびメサドンを含む。] [0030] 驚くべきことに、本発明の組合せの投与は、本発明の組合せで用いられる活性成分のうちの1つだけを投与する単剤療法と比べて、有益な治療効果、例えば、相乗的な治療効果、または他の驚くべき有益な効果、例えば、副作用の減少または低下をもたらすことが見出された。] [0031] 特に、無効量のカンナビノイド受容体結合ナフタレン誘導体および無効量のオピオイドを含む本発明の組合せは、有効量のいずれかの化合物単独と同様の効果を達成し得る。] [0032] 特に、本発明の組合せの投与によって、かかる本発明の組合せの使用により投与量を控えることによってオピオイドの副作用プロファイルを軽減することができる。] [0033] さらなる利益は、本発明の組合せの各活性成分を、本発明の組合せで使用した活性成分のうちの1種類だけを投与する単剤療法と比べて少ない量で使用できるということである。例えば、使用される投薬は少量にすることができるだけではなく、回数を少なくすることができる。好ましくは、副作用の発生をなくすことができる。このことは、処置される患者の要望および要求に合致する。] [0034] 疼痛の処置または寛解のための本発明の組合せの薬理活性は、例えば、実施例に記載される試験モデルのような公知の試験モデルで示すことができるか、または臨床試験で立証することができる。このような臨床試験は、好ましくは、慢性疼痛、例えば、ヘルペス後神経痛、糖尿病性ニューロパチーまたは癌性疼痛をもつ患者における無作為化二重盲検臨床試験である。このような試験は、特に、本発明の組合せの活性成分の相乗作用を示し得る。疼痛に対する有益な効果は、これらの試験の結果を介して、または当業者に自体公知の試験設計の変更によって、直接決定することができる。これらの試験は、特に、活性成分を単独で用いる単剤療法の効果を本発明の組合せの効果と比べるのに適している。] [0035] 本発明はまた、活性成分としての本発明の組合せおよび少なくとも1種類の医薬上許容される担体を含む医薬組成物に関する。この組成物において、第1活性成分および第2活性成分は、1つの組み合わせた単位投与剤形で、または2つの個別の単位投与剤形で、一緒に、または順々に、または別々に投与することができる。該単位投与剤形は、固定組合せであってもよい。] [0036] 本発明の医薬組成物は、好ましくは、ヒトを含む哺乳動物への経腸投与、例えば、経口投与もしくは直腸投与、または非経口投与に適しており、活性成分の治療上有効量および1種類以上の好適な医薬上許容される担体を含む。経口投与用、静脈内投与用または経鼻投与用の組成物が好ましい。経腸投与用または非経口投与用の組成物は、例えば、糖衣錠、錠剤、カプセル剤、坐剤またはアンプル剤のような単位投与剤形である。個々の投薬中の活性成分の単位含量は、それ自体が有効量を構成する必要はない。というのは、このような量は複数の投与単位の投与により達成することができるからである。本発明の組成物は、活性成分を、例えば約10%〜約100%、好ましくは、約20%〜約60%含有することができる。] [0037] 他に指摘のない場合、本発明の医薬組成物は、自体公知の方法で、例えば、慣用の混合、造粒、糖被覆、溶解または凍結乾燥工程によって調製される。経口投与剤形のための組成物を調製する際には、水、グリコール、油、アルコール、担体、例えばデンプン、糖、または微結晶性セルロース、希釈剤、造粒剤、滑沢剤、結合剤および崩壊剤などのような通常の医薬媒体のいずれかを用いることができる。それらの投与の容易さから、錠剤およびカプセル剤が最も有利な経口投与単位剤形であり、この場合、固体の医薬上許容される担体が用いられるのは明らかである。] [0038] さらにまた、本発明は、疼痛(特に、慢性疼痛)の処置または寛解のための薬剤の製造のための本発明の組合せの使用に関する。] [0039] さらにまた、本発明は、疼痛(特に、慢性疼痛)の処置または寛解を必要とする温血動物における該処置または寛解の方法であって、該動物に本発明の組合せの治療上有効量を投与することを含む方法に関する。特に、本発明の組合せの各活性成分の治療上有効量は、同時に投与されても、いずれかの順番で逐次的に投与されてもよく、成分は、別々に投与されても、固定組合せとして投与されてもよい。例えば、処置または寛解の方法は、同時の、またはいずれかの順番で逐次的な、合わせて治療上有効となる量での、好ましくは、相乗的に有効となる量での、(i)第1活性成分の投与および(ii)第2活性成分の投与を含むことができる。本発明の組合せの個々の活性成分は、治療過程の間の異なる時点で別々に、または、分割されたかまたは単一の組合せ形態で同時に、投与され得る。本発明は、当然のことながら、このような同時投与計画または交互投与計画の全てを含む。さらにまた、「投与すること」なる用語は、インビボで活性成分に変換される、活性成分のプロドラッグの使用も含む。] [0040] 本発明の組合せで用いられる各活性成分の有効投与量は、用いられる特定の活性成分または医薬組成物、投与様式、処置される状態の重篤度、患者の年齢、性別、体重などに応じて異なり得る。かくして、本発明の組合せのための投与計画は、患者の腎機能および肝機能を含む様々な因子に応じて選択される。熟練した医師、臨床医または獣医は、適当な投与計画を容易に決定して処方することができる。オピオイドの投与量は、一般的に、約75ng〜約750mgである。] [0041] 本発明の組合せで用いられる活性成分が疼痛の単剤療法剤として市販されているような剤形で投与された場合、その投与量および投与様式は、本明細書において他に記載のない場合、市販品の説明書にて提供される情報に従って行われ得る。] [0042] さらにまた、本発明は、薬剤として使用するための本発明の組合せに関する。] [0043] さらにまた、本発明は、疼痛の処置または寛解のための本発明の組合せに関する。] [0044] さらにまた、本発明は、HIV関連疼痛、例えば、有痛性HIV関連ニューロパチーまたはHIV関連遠位感覚多発性ニューロパチー(DSP)の処置または寛解のための本発明の組合せに関する。] [0045] さらにまた、本発明は、活性成分としての本発明の組合せおよび使用説明書を含む、疼痛の処置または寛解における同時使用、個別使用または逐次使用のためのコマーシャルパッケージに関する。] [0046] さらにまた、本発明は、HIV関連疼痛、例えば、有痛性HIV関連ニューロパチーまたはHIV関連遠位感覚多発性ニューロパチー(DSP)の処置または寛解のための式I(特に、式A)で示されるカンナビノイド受容体結合ナフタレン誘導体、および、HIV関連疼痛、例えば、有痛性HIV関連ニューロパチーまたはHIV関連遠位感覚多発性ニューロパチー(DSP)の処置または寛解の方法であって、式I(特に、式A)で示される誘導体の有効量の投与を含む方法に関する。] [0047] 以下の実施例によって、本発明をその範囲を限定することなく説明する。] [0048] 実施例1: CB1受容体結合アッセイ アッセイ混合物は、膜懸濁液[メリーランド州ベルツビルのReceptor Biologyから入手したヒトCB1受容体を形質移入されたpEAK細胞由来の膜;アッセイバッファー(50mM Tris−HCl、2.5mMEDTA、5mM MgCl2 5mg/mlBSA、pH7.4)1ml当たり133μg、約10μg/ウェル)]75μl、WGA−YSビーズ[コムギ胚芽凝集素で被覆されたケイ酸イットリウムビーズ、Amersham、40mg/ml、1mg/ウェル]25μl、4%DMSO中試験化合物50μlおよび放射性リガンド{[3H]CP55940(180Ci/mmol)、New England Nuclear;アッセイバッファー中最終濃度0.125nM}50μlを含む。全ての成分を混合し、室温で2時間振盪し、次いで、Topcountで計数する。10μMの(R)−(+)−[2,3−ジヒドロ−5−メチル−3−[(4−モルホリニル)メチル]ピロロ[1,2,3−de]−1,4−ベンゾオキサジン−6−イル]−(1−ナフチル)−メタノン(Tocris)の存在下にて不飽和性結合を測定する。Ki値は、1nM〜100μM、好ましくは、10nM〜2μMの範囲である。logistic fitを使用してORIGINにてIC50値を算出する。Cheng−Prussoff式(Ki=IC50/(1+([L]/Kd))(式中、[L]はリガンド濃度である)を使用して、IC50値からKi値を算出する。] [0049] 実施例2:神経因性疼痛モデル Seltzer et al. (1990)の記載に従って坐骨神経の部分結紮により誘発される神経因性疼痛モデルにおいて痛覚過敏を試験する。すなわち、ウィスターラット(120〜140g)に麻酔をかけ、大腿部中央で小さく切開して左坐骨神経を暴露させ、神経厚の1/3〜1/2を7.0シルク縫合糸できつく結紮する。単一の筋肉縫合および皮膚クリップで傷を閉じ、オーレオマイシン抗生物質粉末をまぶす。該動物を回復させ、手術から12〜15日後に使用する。250gのカットオフをもってAnalgesymeter(Ugo-Basile、ミラノ)を使用して足の裏にかけた漸増圧刺激に対する足の屈筋閾値を測定することによって機械的な痛覚過敏を評価する。屈筋閾値は、投薬またはビヒクル投与の前(投与前)およびその6時間後まで、同側の(結紮した)足および反対側の(結紮していない)足の両方にて測定する。データは、屈筋閾値(g)として表され、痛覚過敏の軽減パーセントを下記式: に従って算出する。] 実施例 [0050] 効力は、D50値、すなわち、痛覚過敏の50%軽減をもたらすのに要する薬物の用量として表される。D50値は、0.1〜100mg/kgの範囲である。]
权利要求:
請求項1 第1活性成分としての少なくとも1種類のカンナビノイド受容体結合化合物および第2活性成分としての少なくとも1種類のオピオイドを含む組合せであって、これらの活性成分がそれぞれ遊離形態または医薬上許容される塩の形態で存在する、組合せ。 請求項2 カンナビノイド受容体結合化合物が、遊離形態または医薬上許容される塩の形態の式:[式中、Xは、−S−、−S(=O)−、−S(=O)2−、−S(=O)2N(H)−、−P(=O)(OCH3)−、−P(=O)(OH)−、−N(H)−、−N(CH3)−、−N(H)C(=O)N(H)−、−C(=O)−、−C(=O)O−、−N(H)C(=O)−、−CH(OH)−、−CH=N−、−CH=CH−、−CH2N(H)−または−C(=NH)−であり;R1は、アリールまたはヘテロアリールであり;R2は、水素、OR4またはN(R5)R6であり;R4は、C1〜C8アルキルまたはC2〜C8アルケニルであり;R5およびR6は、独立して、水素、C1〜C8アルキルまたはC(=O)C1〜C8アルキルであり;R3は、水素、シアノ、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、C(=O)R7、OR8またはN(R9)R10であり;R7は、OH、C1〜C4アルコキシ、NH2、N(H)CH2C(=O)OHまたはアリールであり;R8は、水素、C1〜C8アルキル、C(=O)C1〜C4アルキルまたはC(=O)−アリールであり;R9およびR10は、独立して、水素、C1〜C8アルキルまたはC2〜C4アルケニルである;ただし、Xが−C(=O)−であり、R2およびR3が水素であるか、またはR2がHであり、R3が4−メトキシである場合、R1は、1−ナフチルでも4−メトキシ−1−ナフチルでもない]で示されるカンナビノイド受容体結合ナフタレン誘導体である、請求項1記載の組合せ。 請求項3 カンナビノイド受容体結合ナフタレン誘導体が式:で示される化合物である、請求項2記載の組合せ。 請求項4 オピオイドが、アルフェンタニル、アリルプロジン、アルファプロジン、アニレリジン、ベンジルモルヒネ、ベンジトラミド、ブプレノルフィン、ブトルファノール、クロニタゼン、コデイン、シクロルファン、デソモルヒネ、デキストロモラミド、デゾシン、ジアンプロミド、ジヒドロコデイン、ジヒドロモルヒネ、エプタゾシン、エチルモルヒネ、フェンタニル、ヒドロコドン、ヒドロモルホン、ヒドロキシペチジン、レボフェナシルモルファン、レボルファノール、ロフェンタニル、メサドン、メチルモルヒネ、モルヒネ、ニコモルヒネ、ノルメサドン、ノルモルヒネ、アヘン、オキシコドン、オキシモルフォン、フォルコジン、プロファドールおよびスフェンタニルからなる群から選択される、請求項1記載の組合せ。 請求項5 オピオイドがメサドンである、請求項3または4記載の組合せ。 請求項6 活性成分としての請求項1記載の組合せおよび少なくとも1種類の医薬上許容される担体を含む医薬組成物。 請求項7 薬剤としての使用のための請求項1記載の組合せ。 請求項8 疼痛の処置または寛解のための請求項1記載の組合せ。 請求項9 HIV関連疼痛の処置または寛解のための請求項8記載の組合せ。 請求項10 活性成分としての請求項1記載の組合せおよび使用説明書を含む、疼痛の処置または寛解における同時使用、個別使用または逐次使用のためのコマーシャルパッケージ。 請求項11 疼痛の処置または寛解のための薬剤の製造のための請求項1記載の組合せの使用。 請求項12 疼痛の処置または寛解を必要とする温血動物における該処置または寛解の方法であって、該動物に請求項1記載の組合せの治療上有効量を投与することを含む、方法。 請求項13 HIV関連疼痛の処置または寛解のための請求項3記載の式Aで示される化合物。 請求項14 疼痛の処置または寛解を必要とする温血動物における該処置または寛解の方法であって、該動物に請求項3記載の式Aで示される化合物の治療上有効量を投与することを含む、方法。
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同族专利:
公开号 | 公开日 WO2009106574A3|2009-12-17| CN101945650A|2011-01-12| EA201001363A1|2011-04-29| WO2009106574A2|2009-09-03| AU2009218456A1|2009-09-03| EP2257281A2|2010-12-08| KR20100126441A|2010-12-01| US20090281194A1|2009-11-12| CA2716405A1|2009-09-03| BRPI0907805A2|2015-07-14| MX2010009507A|2010-09-24|
引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
法律状态:
2012-02-25| A521| Written amendment|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120224 | 2012-02-25| A621| Written request for application examination|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120224 | 2013-07-10| A072| Dismissal of procedure [no reply to invitation to correct request for examination]|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A073 Effective date: 20130709 |
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